「どうだ?雷都いい奴いたか?」 「いーや、全然いねぇ。お前は見つかったか?」 「全くだ」 やっぱりか、今年は派手な奴らが多いけど、全然芯の強そうなやつがいねぇ。 「もう、今年の勧誘は無理じゃね?」 「だよなー、パッとしたのがいねぇもんなぁ」 俺らが諦めようとした、その時。 こんな言葉が俺たちの耳に響いた。 「俺の話は以上。おい、妃芽!」