「でも、まだすごく危険な状態なんだ。麗王くんに話がある、少し話せるかい?」
こう言われて、俺は少しだけどこれから言われることの想像がついた
ばあちゃんはもう、長くはないと…
でも、先生から告げられたことはもっともっと残酷な話だった
きっと俺が、なんでもするからと軽率に神様に祈ったからだ…
でも、そうしなければ
ばあちゃんは助かっていなかったかもしれない
だから、何が正しいのか全然分からなかった
「君のおばあちゃんはね、あと3年の命なんだ。わかるかな?」
「はい、わかります」
この時、俺は小6だった
「本当は、前から余命宣告はしていたんだが、君のおばあさんから、麗王くんには言わないでって言われていてね…今まで黙っていてすまなかった……」
ばあちゃんはきっと俺が五十嵐家で楽しくやっていることがわかっていたから俺には言わなかったんだと思う


