目の前には手術中のランプ
ばあちゃん、頑張れ
神様、お願い…
ばあちゃんを助けてください
なんでもするから
そう何度も願った
震えはその間も止まることはなかったが、姉ちゃんが手を握ってくれていたから少し、落ち着いていられることができた
だって、姉ちゃんの手も震えてたから
あの、初めて会った時と同じように強がって
俺のことを元気づけてくれようとしてる
姉ちゃんの力は本当に凄いのかもしれない
神様も姉ちゃんには甘いのかもしれない
手術中のランプが消え、先生が出てきて
「なんとか、一命を取り留めました」
こう、告げられたときは本当にこう信じて疑わなかった
姉ちゃんにとてつもなく、残酷な出来事が訪れることとなるとは全く持って思っていなかった…


