そんな時…
「麗王、家族じゃない人の家で暮らすってどんなきぶんなんだぁ?クククッなんか気持ち悪くねぇ?」
「だよなぁ、だって他人だろ?」
「麗王は気持ち悪くなくても、むこうは気持ちわりぃだろうな!他人が家に居て」
ふざけんな
気持ち悪くなんてねぇ
家族のように暖かい
いや、家族だ
俺らは家族なんだ!
でも、本当に姉ちゃんや父さんや母さん兄ちゃんは家族って思ってくれてるんだろうか
本当は他人が家に居て気持ち悪いんじゃないのか?
そんなことばっか頭ん中巡って
怖くて、何も言い返せなかった
「君たちバッカじゃないの?麗王は居候なんかじゃないよ?わたしたちは本当の家族なの!大切な家族で、私の大切な弟なの!」
そんな時だった姉ちゃんがこう言ってくれたのは
「そうだよね、麗王?」
「うん!本当の家族だもん!」
こうやって姉ちゃんは俺に輝く笑顔を…光を…くれたんだ


