そんな時…
姉ちゃんたちがやって来たんだ…
「大丈夫!?どうしたの?」
俺の声に気づいて
姉ちゃんと兄ちゃんたちが駆けつけてくれたんだ
「ば、ぁちゃんが…」
倒れているばぁちゃんを見て、咄嗟に動いたのは幸輝兄ちゃんだった
すぐに慌てることなく、テキパキと応急処置を始めた
「雨輝、お前は近くの市役所からAEDを急いで持ってきてくれ」
「わかった!」
「妃芽はこの携帯で速く救急車を呼んでくれ」
「うん、わかった!」
彼等がテキパキとやってくれている間俺はただ見ていることしか出来なかった…
身体が震えて動くことすら出来なかったから…


