「そうだよ!あたしの…あたしの…か、彼氏だよ!」 あーあ…なんつー嘘を… 我ながら馬鹿な嘘ついたよな 「へ?妃芽の彼氏?」 「うん、そう!」 「…は?俺に彼女は…」 いない 多分こう言おうとしたんだろうけど あたしの睨みによって消えてった 「うん、それじゃ!涼、あんがと!」 ヒラヒラと手を振り、豪とその友達をズルズルと引きずり、マンションへと入った 「…はぁ」 なんとかなってよかった…