「…ブッ!ごめんもう無理…アハハハハハハ…妃芽ちゃん…すごすぎだから…アハハハ…ごめっ…笑い止まんねぇや…アハハハ」
なぜか盛大に笑い出したお兄さん
さっきまで優しい雰囲気醸し出してたのに
それが嘘のように笑い出す
「ごめん…ごめん、この姉弟に出会ってからこんなに怒られてるとこ初めて見たからさ
つい、可笑しく…アハハハハハハ…」
ま、この二人が揃ったらだいぶ怖いしな
悪いことしてても誰も怒れねぇだろうよ
あたしは、どんな奴だろうと悪い事をしてたら怒る
そういう奴らは周りにはっきりと言われねぇと分かんねぇんだよ
自分のやっていることが悪い事ってことが
だから、教えてやらないといけねぇんだ
そしたらきっとわかってくれる
そういう奴らなんだ
だけど、周りの人達がこんなふうにしちゃってるんだ
誰も怒ってくれない、誰も本人を見ようとしない
だから、こうなったんだよな?
そうだろ?恭…