-妃芽side-
みんなが来て、雷龍の幹部が全員揃ったところを見たら張り詰めてたものがほどけるようにあたしは椅子に座りこんだ
安心したんだ
みんなが笑顔で、泣いてなんていなかったから…
あの時のようにはならなかったから…
「妃芽…?大丈夫か?」
みんなが不思議そうにあたしを見てる
でも、涙が溢れ出そうだった
安心して、嬉しくて
溢れて止まらなかった
「当麻…あたしのせいでごめん…」
「…何泣いてんだよ、別に妃芽のせいじゃねぇし。お前は何も悪くないから」
でも、でも、当麻はあたしをかばって…
「俺はお前を助けられて良かったと思ってる
仲間との約束を守れたから」
なんで、優しくするの?
ダメだよ、余計涙が溢れてくる


