-雷都side-




「雷都?どうしたの?もしかして、妃芽に何かあったの?」



晴紀が何も喋らない俺を不思議に思って声をかけてきた




俺たちは当麻のあとをつけた奴ら、黒神を潰すため計画をすすめる為に倉庫の幹部室でそれぞれ仕事をしていた






当麻が目を覚ました…






急がなきゃいけねぇのに安心で動くことができない




仲間が…ダチが…死ぬ姿を俺はもう見たくない






仲間を守るために俺は総長になったのに







当麻が…死んでしまうかもしれない…







黒神に対して怒りが起こる反面、こういう苦しみ…怖さが俺の中を取り巻いていた




でも、今の一言で苦しみや怖さは無くなりその代わりに大きな安心が襲ってきた






もう、当麻は大丈夫なんだ…







「雷都?大丈夫ですか?」






この、聖夜の一言で我に返り、早く病院に行かなきゃいけないことを思い出した






「あぁ、悪ぃ…当麻が目を覚ましたって」





「え?当麻が?早く行かなきゃ!」





「やっとですか!早く行きましょう」






「雷都、何ぼーっとしてんだよ!行こーぜ!」








お前らは本当に俺の大切な仲間だ








絶対に死なせない