俺は金縛りにあったかのようにその殺気に動くことができなかった
「来るんじゃねぇ!あたしは大丈夫だ
コイツらに負けるわけがねぇ」
余裕そうな笑みを見せながら奴らを挑発した
でも、その顔は笑っているが笑っていない
確実に殺気が含まれた恐ろしい笑顔だった…
「…チッ やれ!」
かなり頭に来たであろう総長が幹部に指示を出す
そして---
幹部全員がナイフを振りかざし桜嵐の元へ…
俺はもう、見てられなかった…
でも、それは目を覆う暇さえない出来事だった
綺麗に弧を描いて幹部達が手にしていたナイフが宙に舞う
そう…
桜嵐は綺麗に全ての攻撃を瞬時にかわし
全てのナイフを殴ったり、蹴ったりして飛ばしたんだ


