「あいつらには俺がカタをつける」
そうだ、これが正しい判断のはずなんだ
「ダメだ」
しかし、桜嵐はそれを許してはくれなかった
「お前はあいつらに命を狙われてるんだぞ?
その自覚はあるのか?」
俺はコクりと頷く
そんなこと俺が良くわかっている
だからこそ、俺がカタをつけるんじゃないのか?
「いいか、相手はあんなに大勢なんだ
お前に自分の身を守りながら戦う力があるのか?
戦いに確かに気持ちは大切だ
でもな?時には気持ちだけではどうしようもないときがあるんだ
そういう時は周りにいる強いやつに頼ればいい
お前はひとりじゃないんだ
あたしにはお前が持ってない強さがある
お前は生き抜きたいんだろ?
だったらあたしを信じろ
信じて、見てればそれでいい」


