「ゆきー!!!帰るぞ。｣
「竜介!!!
今日は屋上で語ろ?｣
「りょうかい♪｣
藤城竜介(ﾌｼﾞｷ ﾘｭｳｽｹ)
私の彼氏。
優しくておもしろくて
人懐っこくてかわいいやつ。
でも･･･
今日で別れないといけない。
１年の２学期に告白されて
つきあった。
はじめは友だちとしか
思ってなくて
それでよかった。
すごく楽しかった。
竜介と一緒にいたら
すごく好きになっていった。
でも、どこか冷めている
自分もいた。
――どうせこの人も･･･。
でも、最近になって
竜介と一緒にいる時間が
幸せすぎて
冷めた自分が
いなくなりつつあること
に気づいた。
竜介はなにも悪くない。
悪いのは私。
ただ冷めた自分が
いなくなっていくにつれて
竜介に本気になっていく
自分を見ているのが
怖かった･･･。
