どうして…? 何がおきてるの?? ただのけんか…じゃないの??? 確かにいつもと 少し雰囲気がちがう気がする。 今、私はどうするべきなの? その時だった。 ――バタンッ 玄関が開いたのだった。 出てきたのは・・・・ 服に大量の血がつけて 包丁を持った お母さんだった・・・。 「い…いやああああ…」 人だかりの中にいた 女の人が私のお母さんを見て 悲鳴をあげた。 私は声がでなかったんだ。 お母さんは あまりの人の多さに 驚いたのだろう。 呆然と人だかりを 眺めていた。