「あ゙り゙がどー。」
「よしよし。」
ゆうくんは私の頭を
ポンポンする。
そんなことされたら
余計に泣いちゃうよー。
「ふぇ〜ん。」
「今のうちにいっぱい
泣いとけ。」
ゆうくんの車は
黒のステップワゴンだった。
ゆうくんは
助手席のドアを開ける。
「はい、どーぞ
泣き虫ギャルww」
私は黙って助手席に
のりこむ。
ゆうくんは運転席にまわって
車にのる。
車がゆっくり発進して
学校をでる。
ふと横にいる
ゆうくんの横顔を見る。
通った鼻筋に高い鼻、
長いまつげにきれいな肌。
やっぱりきれいな顔してる。
竜介のことしか
考えられなかった私の頭が
冷静にゆうくんを観察してた。
