2013年3月15日、春の心地よい風がそよぎ、今まで寒そうに枝しかなかった木々たちも少しづつ春の芽吹きを感じさせるようになったこの日。

僕たち、東遠月高等学校、160名は卒業を迎えようとしていた。

僕の名前は霜川 流星。

この学校での三年間はとても楽しく大切なものとなった。

(はぁ~今日でこの学校ともお別れか・・・。)

流星は教室のベランダでボ~っとしているといきなり誰かが後ろから肩組んできた。