あたしは事情が分からないが、翔に近づいてみた。
翔「俺に、近づくな!」
さっきと同じ反応。
相手を拒絶するかのような反応。
それでも近づくあたし。
でも、翔に手が届く直前で晃に止められた。
美樹「何するの?」
晃「やめろ…。 それ以上、翔に近づくな」
美樹「何で?」
晃「いいから……」
どうしても、近づけたくないのか、あたしの肩を掴んでいる手の力を強めた。
美樹「……離して」
晃「ああ? んだと!」
美樹「離してって言ったの! 向こうが拒絶するからってこっちから離れてどうすんの? こういうときこそ歩み寄ってあげないでどうすんの!!」
そう言い、あたしは明の手を払いのけ、翔に手を伸ばした、が
翔「触るなっていってんだろ!!」
払いのけられてしまった。
まあ、今までの経過からいうとこの反応は普通だろう。
でも、相手が悪かったね。
あたしは諦めるという言葉を知らないから!!
あたしは払いのけられた手とは反対の手をかけるの背中に回した。
払いのけられた手ももちらん同じように背中に回した。

