翔「…ふ、はは、っ……っあははははは!!!」


いきなり、翔が笑い出した。


ど、どうした? いきなり……


あ、あたし、何か変なこと言ったか?


美樹「……翔? どうしたの、いきなり…?」


翔「あ、ああ。 いや、お前さぁ、俺らが族に入ってるって分かっても、狙われてるって言っても、女から反感を買うって言っても、全然同様しねぇんだもん。 そしたら、何か笑えてきて。 …っ、ははっ!」


それだけ……?


まあ、変なことは言ってないみたいだし、一安心…?


他のみんなも笑ってるのかと思い、辺りを見回すと、他の4人は驚いていた。


今度はなんだよ。


美樹「何?」


晃「…お前すげぇな」


晃にほめられた。


美樹「? 何で? 女子からの反感を気にしないから?」


晃「いやそれもあるけど…。 翔があそこまで爆笑することってそんなにないんだぜ? それに、千尋よりマシだけど、翔だって女のこと嫌いなんだぞ」


え? そうなの?


初めからなんかクールというか、何ともいえないようなオーラ放ってたけど、普通に喋ってくれたし、あたしに対して笑ってたから、女のこと嫌いじゃないと思ってた。


翔、女の子嫌いだったんだ…。