そりゃ、元総長だったんだし…
バイクなんて乗り慣れてる!
美樹「まぁね♪ 兄さんによく乗せて貰ってるし」
陽「そっか、じゃ、このバイクに乗って、このヘルメットをかぶってね」
そう言い、渡してきたのは……
紺色のヘルメット…?
なんか、陽のイメージと違うんだけど…
美樹「これ、陽の?」
陽「違うよ、さっき下っ端に買ってきてもらった」
美樹「そっか…じゃあ早く帰ろう。 このままだとバイクに乗りながら寝てしまう」
陽「分かったよ。 あ、でもその前にケー番とメアドだけ教えて。 知らないと不便だからさ」
美樹「あー、はいはい」
適当に返事をし、携帯をポッケから取り出す。
美樹「赤外線でいいの?」
陽「大丈夫だよ」
ピロピロリーン♪
美樹「はい、OK」
陽「ありがとね。 じゃ、帰ろうか」
あたしは、陽の後ろで風を感じながら寮に戻った。

