紅炎と雷炎 ①



…二人で向かうと早いもんだな。


今は理事長室前。


…ガチャ


あたしはいつも通り、ノックなどせず理事長室に入っていった。


陽は驚いていたけど、こういうのは無視した方が面倒くさくない。


美樹「けんちゃ…「美樹~! 会いたかったょ…ぐはっ!!」」


そして、いつも通りけんちゃんが抱きついてきた。


美樹「うるさい、きもい、抱きつくな、死ね!!」


あたしは一通り言い終わり、ふと誰かの視線を感じて、顔をけんちゃんから外すと…


美樹「えっ?」


そこにいたのは、雷炎のみんなだった。


美樹「なん、で…、ここに、い、るの…?」


向こうもあたしがきたのに、びっくりし…て、いなかった。


何故?


晃「陽にメール送った時、俺達はもうここにいたっつの! 陽は理事長に言われて、あそこに残ってたんだよ」


けんちゃん、何でわかったんだろう。


翔「で、陽から俺達にメールがきたから、美樹がここにくるのは分かってたってわけ」


なるほど…