…二人で向かうと早いもんだな。
今は理事長室前。
…ガチャ
あたしはいつも通り、ノックなどせず理事長室に入っていった。
陽は驚いていたけど、こういうのは無視した方が面倒くさくない。
美樹「けんちゃ…「美樹~! 会いたかったょ…ぐはっ!!」」
そして、いつも通りけんちゃんが抱きついてきた。
美樹「うるさい、きもい、抱きつくな、死ね!!」
あたしは一通り言い終わり、ふと誰かの視線を感じて、顔をけんちゃんから外すと…
美樹「えっ?」
そこにいたのは、雷炎のみんなだった。
美樹「なん、で…、ここに、い、るの…?」
向こうもあたしがきたのに、びっくりし…て、いなかった。
何故?
晃「陽にメール送った時、俺達はもうここにいたっつの! 陽は理事長に言われて、あそこに残ってたんだよ」
けんちゃん、何でわかったんだろう。
翔「で、陽から俺達にメールがきたから、美樹がここにくるのは分かってたってわけ」
なるほど…

