私には家族も、友達もいない。
友達なんていらない。
集団行動なんて思っただけで、吐き気がしてくる。
私はいつも1人。そのほうが、気楽だから。
いつも通り私は学校の屋上で煙草を吸っていた。
「最強のアゲハ蝶っていう女、いるか?」
近くから、私の事を呼ぶ男の声が聞こえた。
「ちっ…うっせーな。なんか用かよ…」
私は軽くそういうと、数名のガタイのいい男達が歩みよってきた。
「お前が、最強のアゲハ蝶か。
そんなほっせーのに。」
「わりーかよ」
ケンカが始まった。
バキッ
…こいつら弱すぎだろ
そして10分もしないうちにケンカは終わった。
もちろん私の勝ち。傷もない。
いつまでこんな生活が続くのだろう。
昔からずっとこう。
いつか普通に過ごしてみたいよ。
