「あっ、いや………その」
予想外の質問に
おもわず吃ってしまった
「あぁ、悪い
変なこと聞いて」
「あぁ、いえ……
ちょっと
気になったことがあって」
言ってしまった手前、
話した方がいいだろう…
「…なんか
出勤するときに乗る電車で
変わった子を見かけたんです」
「お前がそんなこと言うなんて
珍しいな」
「なんでですか?」
「お前、
人から不思議ちゃん扱い
されたことあるだろう」
「………」
いきなり図星刺されたので
押し黙ってしまった
顔はぎょっとしてたと思うけど…
「《人より変わってる》
と言うより
多分
お前は人より順応性が高いだけ
だと思うけど、
でもある種
頑固なとこがあるから
不思議ちゃん扱いされた質、
とか」
まさにその通りで
おもわず放心してしまった
「そんなお前が変わってるって
思ったのは珍しいと思ってね」

