ミーティングが終わり、
昼休憩になると
オフィスの中も閑散とする
僕は自分の机で昼食をとっていた
持参した水筒に
こちらも持ってきていた
ティーバッグを
水筒の中に沈める……
蓋をして水筒から出ている糸を
引っ張ってると……
「あれ?昼飯は?」
支木さんだった
左手にはカップが握られている
匂いから察するにコーヒーだろう
僕が一方的に思っているだけだが
なんとなく気まずい
「…ここで済ませました」
「あぁ、作ってたんだ」
僕の心境は何処へやら
軽い返事が帰ってきた
さして興味もないような
感じらしい……
「はい、外だと高いし
自炊の方が安いので」
「それで弁当ねー…
しっかりしてんな」
カップを傾けながら言った
「ところで、お前
何かあったのか?」
「え?」
「…いや、
何か腑に落ちないような顔
してたからさ」

