「まぁ、
気になったことくらいは?」
「……それで、
相手を傷つけたこと…
ありますか?……」
言ったとたん、
口を滑らせたことに気付いた
「すいません!
今の忘れてください……」
お互い、何も言わず
オフィスが静まりかえった……
沈黙を破ったのは支木さんだった
「…何があったかとは聞かないよ
俺、野次馬な訳じゃないしさ
相談したいことあったら言えばいいよ
その時はちゃんと聞くから」
「……ありがとうございます
……なんかお兄さんみたいですね、支木さん」
「まぁ、実際兄だけどね」
「下にいるんですか?」
「うん、妹が一人」
…だからか、
何となく相談しやすい雰囲気があったのは…
先輩だからっていうのとはまた別の…

