ピエロ

汚したかった
汚されたかった

君の知っている
私でなくなりたかった

君の熱を帯びた唇も
君の香りをまとった体も
君の音に犯された耳も

すべて壊してやりたかった
でも出来なかったんだ

怖かったんじゃない
悲しかったんじゃない
淋しかったんじゃない

怒り狂って
泣き狂って
おかしくなったんだ

人に嫌われることを望む私
その本当の意味は
君に嫌われることを望む私
と変わらなかった

臆病な私と変わらなかった