「ただいま~」
アタシはいつものように家のドアを開けた。
中からはお菓子の甘い匂い。
お母さんは仕事があっても
おやつは手作りの物を食べさせてくれる。
「おかえり、舞桜」
笑顔で迎えてくれるお母さん。
「今日、学校で合宿のグループ決めしたよ」
アタシもお母さんにつられて
笑顔になっていた。
「あら、良かったじゃない
誰と同じグループになったの?」
「アタシと琉愛と悠都と
麻宏と日向と亜李璃だよ!」
アタシは誇らしげに言った。
『お母さん?アタシは
暗い地味な子とも仲良くできるんだよ?』
お母さんは褒めてくれた。
