掃除の時間。
アタシはじゃんけんで負けて雑巾だった。
『あーもー最悪。
汚い雑巾なんて触りたくない!!』
そう思いながら雑巾を持った。
その時、
亜李璃がアタシの後ろのバケツで雑巾を
洗っていた。
『♪』
「キャッ!」
アタシはわざと後ろに転んだ。
その瞬間、後ろにあったバケツの水は
ひっくり返って亜李璃に思いきりかかった。
「いたぁい…」
「大丈夫!?舞桜?」
「うん…って、あ!!
ごめんなさいっ!亜李璃ちゃん…」
転んだ事はわざとだったけど、
一応謝んないとね、と思い謝った。
「大丈夫。
舞桜ちゃんはここ拭いててくれる?
私 着替えてくるから」
「うんっ」
『地味なお前にはそれくらいが良いのに、
着替えない方が似合ってるのに。』
そんな事を考えながら
アタシはこぼれた水を拭いていた。
