先生は何も言わずに話を聞いてくれた。
そうやって、聞いてくれる人が近くにいるだけで楽になった。




そして、佐光先生はこう言った。



『もしかしたら、お前が本当にパートをまとめるのが下手なのかもしれない、でも、お前のやり方にみんなが応えてくれていないのかもしれないだろ?
お前このまま部活行かないのか?祭はどうするんだ?お前がそんな顔してたら、先生も悲しいやろ…?』




こんな先生いるんだ…





この言葉を聞いて、部活にもまた行けれるようになった。
パート練習も、欠かさずやった。1,2年生には分からないところがあるか聞いて教えれるだけ教えた。



そして、部活に行けれるようになったぁたしに『大丈夫?奈津のとこきたら相談のってあげるし、一緒に泣いてあげる。』って言ってくれる子がいた。


奈津…あなたは今、ぁたしにとってとても大切な人です。


ほんとに一緒に泣いてくれたよね。


このこと、絶対わすれないよ!奈津も忘れないでね。





こんな、関わり合いが、ぁたしを少しずつ、少しずつ救っていったんだ。



手首を傷つけることが減ってきた。