「咲月も一度でいいから、雷華にも遊びにおいでよ~」
真理が甘えた声で、私を誘う。
「また、こんど、ね?」
私はいつもと同じように、苦笑しながら断っていた。
「もう諦めたら?」
いつも断る私の負担にならないようにと、胡桃が気を使って真理を諭す。
「雅人さんも、雫さんも、みーんな、いい人だよぉ~?」
真理がちょっと不満そうな声と共に私を見る。
雅人さんというのが、今の雷華の総長で、雫さんは副総長らしい。
幹部同様、目をかけてもらっている2人は、親しみを込めて名前で呼んでいる。
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
設定されていません
読み込み中…