「東條」 振り向くと柊くんが立っていた。 「なに?」 「担任が呼んでる」 胡桃たちとは違うクラスになったというのに、なぜか柊くんとは、また今年も同じクラスだった。 「ん、ありがとう」 柊くんは私が真理や胡桃ほど積極的に青龍のメンバーと話さないのを知ってか、いつも遠慮がちに声をかけてくる。 副総長になってからの柊くんの人気は、また一段とあがった。