「高野くんにおねだりしないの?」 「えっ?」 「ほらこれとか可愛いじゃん。それにもうすぐクリスマスだしね」 私が差し出したトップに小さな星がついたペンダントを見て実織は顔を真っ赤にした。 こういう反応男の子からしたら嬉しいだろうな。 浅野くんも・・・。あっそうだ。 私、すごく残酷なお願いをしたのかもしれない。 浅野くんは実織のことが好きだったんだ。 それなのにデートに着いて来てなんて私、ひどすぎる。