君の血と僕

「実夕、でも、

 こんな僕ってどう?」

「虹くんの事、大好きなんだ。

 嫌いになれって急に言われても、

 そんなの無理だよ。

 なんなら虹君に吸われて、

 死んじゃってもかまわないよ。」

「そんなの困るよ!!

 君の血が飲めないとか、

 そういう意味じゃなくてだよ。

 僕も君がずっと好きだったんだ。

 こんな僕でも、

 実夕が大丈夫っていうなら、

 このまま付き合ってもいい?」

「うん。もちろんだよ。」

「ありがとう。実夕。」

彼女を抱きしめた。

僕の歯の跡がくっきり残っていた。

歯の跡を舐める。

「虹くん・・。」

それから、彼女にキスをした。

ありがとう、実夕。

君のことが大好きだ。