そう私が言うと、
彼は自分のバッグから
洋書を取りだし、読み始めた。

読む姿もすっごくかっこよくって、見とれてしまう。

私はあんなに英語しか書かれていないようなものを
ずっとは読めない。
やっぱり、龍はすごい。

龍は小さいころから英才教育を受けていて
普通の家に生まれた私とは違う。

彼のそばにいるのが
私でいいのか。
すっごく綺麗でお金持ちの女の子の方がいいのではないか。
いつも思う。