「に、兄ちゃん。大丈夫……?」 「神無……俺を心配してくれるのか」 「え、うん。だって、兄ちゃんも一応人間でしょう?」 「に、兄ちゃんは嬉しいぞ!!!神無!!!!!」 「ふえっ」 「むぎゅー」 近くに来た神無の腕を引くとギュッと抱きしめた。 頬擦りをプラスして…… 神無は苦しそうです。 そして、その光景は先程も見たような気がします。 ーーーーパリンッ その時、厨房か食器の割れる音が聞こえてきた。 その音に一瞬、裕也に力が緩んだ。 その隙をついて神無は腕の中から抜け出したのでした。