キズナ

 ドキドキ鼓動が激しい。


 理香に聞こえっちゃったりしたらめっちゃ恥ずいよぉ~…



 「何あってんの??」



 「それはっ!!!
  直樹っ、ちゃんと見てっ☆」



 直樹の手を引っ張り、貼られている模造紙の前に立たせる。



 「は?お、お前…」


 「すごいでしょ~~っ」


 ちょっと照れながらも胸を張る。



 「…っ、お前、昨日のこと覚えてないのかよ。」

 グイッ!!

 直樹が私の手首を持って連れて行こうとする。



 「っちょ、痛いって、離してっ。」



 直樹は何も答えず、ただ私を引きずった。




 ガラガラ。



 「?」


 連れてこられた所は教材室。


 なんでこんなトコに??



 「おい」


 「はっ…はいっっ!!」

 あれ?なんで私敬語?


 「ぶっ!!ちょっと、なんで敬語??」



 「…………だって…なんか怖くて…」