キズナ

 「何かあってるの??」


 理香が私に聞く。


 「分かんない~っ!!私も今来たとこで~っ」


 「中入ってみよっ!!」


 「うん。」



 軽く人で混雑している玄関を抜ける。


 まだ理香は抜けれてないみたい。



 目の前には、昨日のテストの順位が出されていた。



 「あっ………私がいるっっっ!!!!」



 「え??嘘やろ?真知、いつも後ろのほうじゃん。」



 「ねぇっ!みてよっ!!ほんとだって!!!」



 「え~………ちょっと待ってぇぇ…………
  …っ???ぇ?嘘、真知2位じゃん!!!!」



 そう、私はなんと2位にいたのだっ!!!

なんか、なんともいえない興奮っていうか、すごくすごく嬉しくて頭がパニック状態だった。



 「ぎゃーーーーっ!!!!まじ嬉しいっ!!」


 直樹に近づくことができた。


 それが嬉しかった。




 「朝からうるせーっ!!」


 こ…この声は………



 「直樹っ!!」