でも、明美ちゃん、Dはあった……

 中学生じゃないよ!!!!

 しかも直樹、明美ちゃんのことデレデレだったし…


 このクソ直樹!!!


 「そんなこと、レディーに失礼っ!!!!」


 「いってー!!!お前どこがレディーだよ!!!!」



 「…なんて言った??」


 「ごめん!ごめん!この通りだから!!!」


 直樹が顔の前に手をあわせている。

 私ってほんっと、可愛げない……


 「真知は、元気と明るさと可愛さだけがとりえだなっ!!!」

 「え?」


 体が熱くなる。


 「なんでもねぇよ。俺帰る。」


 「あっ!!私も!!」



 こんな風に

 さりげなく言ってくれる直樹が好き。




 急いで、直樹の後を追う。


 「あっ、帰るの??」

 明美ちゃんがまだ居てほしそうに言う。

 「おぅ。」

 「うん、バイバーイッ!!!」


 バタッ


 私達の家は隣同士だから、すぐ家に着く。


 「バイバーイッ」

 「おぅッ」

 直樹と挨拶をかわし、家に帰る。



 「ただいま~」


 そのまま部屋に入り、ベットに寝転ぶ。



 今日の明美ちゃん凄かったよね…

 そのとき、5年前を思い出す。


 もし、明美ちゃんがまだ翔平のこと好きだったら…


 自信ない……