「急にどうしたんですか?」
「うちね、お父さんがすっごい厳しいの!
それはもう引くぐらい。
厳しいって躾が、ってわけじゃないけど、あたしたち娘を誰にもやらんぞ!って世の中の男の子を敵視してるから。
もー…イマドキそんな考え古いってのに。
面倒くさくてスミマセン」
恥ずかしくて、思わず俯くと
「いいと思いますけど?
それに誰も引きませんよ。うちだって妹に対しては親父がそうだし。
妹に彼氏ができて、急に門限作り出したり。
面倒くさくなんてありませんよ」
響輔さん、優しい……
じーん…ときたのもつかの間。
よ、よく考えたらここあたしの部屋じゃない!?
あたし何も考えずに連れてきちゃったけど、狭い部屋で二人きり!!
思わず響輔さんから目を離すと、視界に映ったのはベッド。
ぅわぁ!
慌ててそこからも視線を逸らすと、
響輔さんは両手をゆっくり上げて肩をすくめた。
「さすがにお嬢の親友に手を出すほど、身の程知らずじゃありませんよ。
安心してください」
と苦笑い。
それもなんだか……
最初から“範囲外”て言われたようで、
寂しいし、悲しいよ。



