。・*・。。*・Cherry Blossom Ⅳ・*・。。*・。





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その二週間後、私と彼女は偶発的に出会うことになる―――


その日、私は鴇田の事務所に用があった。


鴇田の事務所があるビルの前に真っ赤な―――…まるで十朱 志紀子の唇のような……


いいや、例えて言うならば―――燃え盛る不死鳥のごとく美しい紅色をしたフェラーリが停まっていた。


「おや?」


鴇田が新しい車を新調したのかと思った。


派手な色合いは彼の好みとは少し違っていたが、こんな高級車早々手に入るものでもない。


色んな想像だけを巡らせてビルの玄関口でその車をまじまじと眺めていると


バンッ!!


もの凄い勢いでビルの扉が開いた。


突然のことにびっくりしながら目を上げると、エントランスコーチの石段の上、





十朱 一結が立っていた。





白いTシャツにデニムのショートパンツ姿。そのパンツから覗いた白い脚はすんなりと長く雪のように白い。


写真のまま―――いや写真以上に





美しい娘だった。