。・*・。。*・Cherry Blossom Ⅳ・*・。。*・。





―――それが一結の写真だった。


ハチミツ色の長いサラサラ髪。肌は白く―――背も高いほうだろう。


つり上がり気味の大きな目が印象的で、対象に鼻も唇も耳のパーツでさえも小作りだ。


だが不釣合いと言うわけではなく、その顔に散らばったパーツのどれもがしっくりくる。


「おや…誰かに似ていると思えばあなたに―――」


私は写真を掲げると十朱 志紀子の顔の横に持ち上げて二人を見比べた。


「似ているのは当たり前よ。


従姪(じゅうてつ:従姉妹の子)ですもの」


「ああ、なるほど。けれどこの娘の監視と言うのは?」


意味が理解できなくて私は乱暴にウィスキーを飲みほすと、タバコを取り出した。


一本咥えて火を点けようとしたが、フリンジホイールは虚しく空回り。


カチッカチッと虚しい音だけが響いた。


「私に子守をしろ、と?何故」


「殺しより大変な仕事だということは重々承知しているわ。


彼女は私の従姉妹の娘で、父親は


あなたもよぉく知っている鴇田組の次男坊




鴇田 翔」





鴇田の名前を聞いて私はフリンジホイールを回す手を止めた。


タバコをくわえたまま十朱 志紀子を見据える。






「引き受けた。





随分面白そうな話じゃないか」






―――



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