。・*・。。*・Cherry Blossom Ⅳ・*・。。*・。






「何時だと思ってるの~?夕飯も食べずに突然出かけてくるって…」


ちょっと説教くさく言ったけれど、響輔さんに気付くと


「あら」


と顔色を変えた。


「…こんばんは、すみません。俺が引き止めちゃったんです」


悪いのは響輔さんじゃないのに、きちんと説明してくれて、でもお母さんは咎めることなく


「あら~そうだったの?いいのよ♪」とにこにこ。


お母さんは響輔さんと龍崎くんがお気に入り。


外面いいから、龍崎くん。ヤクザなくせして。


「違う違う。朔羅んところでホットケーキ呼ばれてきたの。今まで朔羅と千里も一緒だったんだから」


言い訳すると


「あらー」とお母さんは意味深ににんまり。


しかも


開け放たれた玄関からサンマを焼く香ばしい匂いが。


「ねぇキョウスケくん、お夕飯まだ??リコを送ってくれたお礼にうちで食べていかない?」


お母さん…響輔さんの名前しっかりインプットしてたのか。


ちゃっかり響輔さんを誘っている。


「いえ……図々しくもそこまでは…」


と響輔さんも困り顔。


「マコ(お姉ちゃんの名前)もまだ帰ってきていないし、お母さんとリコ二人じゃない??


多い方が楽しいし」


お母さんはそう言ったけれど、響輔さんに興味があるのに間違いない。


「今日はねサンマの塩焼きだけど、どうかしら」


「「………」」


あたしたちは思わず顔を見合わせた。


何てタイムリー。