。・*・。。*・Cherry Blossom Ⅳ・*・。。*・。





ピンポーン


何度目かのインターホンの音を遮るように扉を開けると、そこには




玄蛇が予想した通り―――



響輔が立っていてあたしは息を飲んだ。




「どうして―――」



思わず声を漏らすと


「いや。特に理由はあらへんねん。ただ―――あんたの顔


見たなってん」


響輔はそう言ってくれた。


ずっとそう言ってほしいと思ってた台詞を今日は簡単にもらえた。


でも―――今は


今だけは






会いたくなかった―――






あたしは玄蛇が残した首筋の痕を隠すようにぎゅっとローブの合わせ目を握る。


「…………なんや冴えん顔色やね。―――大丈夫?」


響輔が珍しくそんなことを聞いてきて、あたしはふいと彼から顔を逸らした。


冴えないのはそっちじゃん。


ちらりと見えた響輔の顔はいつもより白くて、血の気がなく唇も目の色もどこかくすんでいた。