。・*・。。*・Cherry Blossom Ⅳ・*・。。*・。




あたしははだけたローブを慌てて合わせ、体を起こすと玄蛇を見つめた。


玄蛇は少し寂しそうに眉を寄せ


「行っておいで」


と扉を目配せ。


体を起こしたはいいけど、扉を開けるか開けないかは別。


あたしは


「でも……」


と、ここに来て渋っていると


玄蛇はあたしの手首を掴んでそっと立たせ、


「行きなさい」


とあたしの背中をそっと押す。


「玄蛇―――」


彼の名前を呼ぶと


「行きなさい」


もう一度彼はつぶやき


「今日だけは美しい君に免じて彼には手を出さない、そう約束するよ―――」


くっさい台詞だったけれど、玄蛇がそう言ったらそうなのだろう。


響輔には手を出さない―――


その約束ごとに頷くと、


玄蛇は両手を軽く挙げ、苦笑い。







あたしは





玄蛇の腕からすり抜けて





扉に向かった。