。・*・。。*・Cherry Blossom Ⅳ・*・。。*・。







求められている―――



それがこんなにもはっきりと嬉しいものだと―――はじめて思った。


最近ご無沙汰だったってのもあるけれど、でもやっぱり違うって思いたい。


男は大抵あたしの体が目当てだったけれど、玄蛇は違う。


違う何かで―――あたしを求めている。


そうであってほしいと―――


心の中で願った。




―――何度目かの口づけで




TRRRR




無情なケータイの音が聞こえてきた。


サイドテーブルの上でケータイが震えている。


誰―――……


反射的にケータイに手を伸ばそうとしたけれど、玄蛇がやんわりとその手を阻み、あたしをベッドへと沈める。


TRRRR


玄蛇が自らワイシャツを脱ぐときも、それを手伝うように彼の手に手を重ねたときもケータイの着信音はしつこく鳴り響き、


玄蛇は煩わしい何かを振り払うようにケータイを払った。


柔らかい絨毯の上、それは落ちて―――


けれどあたしはそれを拾おうとはせず、玄蛇にキスをしながらその美しい肢体を眺めた。



玄蛇は細いのにしっかりときれいな筋肉がついていて、腕の蛇のタトゥーを目に入れて


あたしはそっとその場所に口づけ。


玄蛇がくすぐったそうに目を閉じ、再びあたしの首筋に顔を埋める。


そのときだった―――








ピンポーン……