求められている―――
それがこんなにもはっきりと嬉しいものだと―――はじめて思った。
最近ご無沙汰だったってのもあるけれど、でもやっぱり違うって思いたい。
男は大抵あたしの体が目当てだったけれど、玄蛇は違う。
違う何かで―――あたしを求めている。
そうであってほしいと―――
心の中で願った。
―――何度目かの口づけで
TRRRR
無情なケータイの音が聞こえてきた。
サイドテーブルの上でケータイが震えている。
誰―――……
反射的にケータイに手を伸ばそうとしたけれど、玄蛇がやんわりとその手を阻み、あたしをベッドへと沈める。
TRRRR
玄蛇が自らワイシャツを脱ぐときも、それを手伝うように彼の手に手を重ねたときもケータイの着信音はしつこく鳴り響き、
玄蛇は煩わしい何かを振り払うようにケータイを払った。
柔らかい絨毯の上、それは落ちて―――
けれどあたしはそれを拾おうとはせず、玄蛇にキスをしながらその美しい肢体を眺めた。
玄蛇は細いのにしっかりときれいな筋肉がついていて、腕の蛇のタトゥーを目に入れて
あたしはそっとその場所に口づけ。
玄蛇がくすぐったそうに目を閉じ、再びあたしの首筋に顔を埋める。
そのときだった―――
ピンポーン……



