キスをする。
舌を絡ませる。
玄蛇があたしを抱きしめ、あたしは玄蛇のつややかな髪に手を入れる。
普通だったら当たり前の流れなのに、あたしたちの関係は普通じゃないし
『今さら?』な気がした。
でも
止められなかった。
玄蛇があたしを横抱きに抱え、そっとベッドに下ろす。
まるで壊れ物を扱っているようなお姫様的な扱いにまたもあたしの胸に熱い何かがこみ上げてきた。
こんな風に大事に扱われるの―――久しぶりだ。
何となく…玄蛇はベッドの中で自分勝手なイメージがあったから。
酔っていたってのもあるのだろう。
そんなこと言ったら言い訳に聞こえるかもしれないけれど、私はこいつに傍に居てほしいと願っていた。
それがたとえどんな形であろうと―――
あたしは玄蛇の首にしがみつき、ベッドに倒されて玄蛇が上に覆いかぶさってきても
彼を求め、彼の首に腕を絡ませた。
玄蛇の手があたしのローブの合わせ目から侵入してきて、あたしの肌に直に手が触れる。
いつもより温かいその感触に、ドキリ、とするより何故だか安心した。
安心して、でもやっぱりあたしは少し緊張していたのか彼の指が胸のふくらみを捉えた瞬間、小さく腰がのけぞった。
いつもなら「冗談だよ」って言って離れていく玄蛇の手は離れて行かずあたしの胸を捉えたままあたしにそっと口づけ。
何度も何度も角度を変えながら口づけを交わし、玄蛇の足があたしの脚を割って入ってくる。
「………ん」
甘い声が漏れて、あたしはぎゅっと玄蛇の首に腕を回すと玄蛇はあたしの首筋に顔を埋め、肌を強く吸った。
「………ぁ…」
小さく声を漏らし、快感に身を任せる。脚がのけぞって玄蛇の脚にほんのわずか触れた。
スーツパンツの上からでも分かる―――
玄蛇のそれは
はっきりと欲情の色を示していた。



