◆・.。*†*。.・◆・.。*†*。.・◆・.。*†*。.◆

.。*†*。. 一結Side .。*†*。.




“朔羅が倒れたらしいわね。


鴇田から聞いた。


ねぇ忙しいのは分かってるけど、どうしても会いたいの。


今夜



あたしの部屋まで来て。フロントに言えば鍵を開けてもらえるように手配した。




今日はどうしてもあんたの顔が見たいの



待ってるから”







その短い内容のメールを送ってはや数時間、テレビ番組の収録の仕事を終えて、マネージャーが送ってくれて、その後軽い昼食をルームサービスでとって


その後は大して中身のない映画の再放送なんか見て―――


その間あたしはガランと空虚な音がしそうな部屋の中ぽつりとずっと…ずっと一人で佇んでいた。


その人の登場を待ち望んでいた。


けど―――




はぁ


あたしは音沙汰ないスマホの画面を見て、


やっぱり―――来ないかぁ……


小さくため息。


分かってたわよ、誰もあたしのために傍に居てくれないって。


誰もあたしのこと必要としてくれないって―――





分かってた





けれど


今日はどうしても一人で居たくなかった。


ネズミの一匹と接触して、ヤツの圧力を―――間近で感じた。


怖かった。


どうしようもなく。



まだあいつが近くであたしを見張っているような気がして


震えが止まらない―――




怖い。





でもあたしは






一人。







いつだって一人だった。