『今回は少し話過ぎたようだ。初対面なのに失礼をしたよ。


それではまた―――いつの日か会えるのを楽しみにしているよ?』


スネークが電話を切る気配があった。


「待てや!」


俺が怒鳴り返してももう遅かった、


ツーツー…


虚しい電子音を聞き、俺は呆然と腕を下ろした。



「どうした…何かトラブルでも?」


とドクターの一人が聞いてきて、俺はのろりとその医者を見据えた。


「何でもない、俺ちょっとこいつと話したいことあんねん。


だからちょぉ席外してくれへん。


朔羅に何かあったらドクター鴇田に電話するさかい」


俺は医者を部屋から追い出し、眠ったままの朔羅と響輔の三人きりになると


響輔に電話の内容を聞かせた。



一通り電話の内容を聞いて響輔も目を開く―――







「スネークの狙いは




一体何なんでしょう」









開いた目を充血させながら俺を見つめてきた響輔に



俺は何も答えられなかった。