私は今度こそ拳銃を下ろし、もう一人の黄龍を見下ろした。





愛しい人





私の片割れ―――





連理の枝、比翼の鳥―――





やっと会えた。





目を開けて……






私を見て―――









頬をそっと撫でると、冷たい感触がした。


体温が低くなっているのだろう。


「お嬢さん、彼には私がついてますのでご安心を。あなたも病室に戻りましょう。


怪我の手当てをしなければ」


ドクターに諭され、私はドクターを見上げた。


「私は平気だ。それより彼は大丈夫なのか?」


「大丈夫、強い―――お人ですから」


「その言葉を信じていいのか」


私が聞くと、ドクターは悲しそうに微笑を浮かべただけだった。