拳銃はあっさりと朔羅の手から離れたが、朔羅の心は―――目は……
そう簡単に俺を見てはくれなかった。
「誰だお前。何もんだ」
冷めた声で言われて
俺は目を開いた。
さっき一ノ瀬が言っていた言葉を思い出す。
朔羅じゃない誰か違う女―――
そう――――……その冷たいまなざしは
冷めた口調は
イチのそれとよく似ていた。
朔羅は誰からか奪ったのか見慣れない白衣をまとっていた。
白衣の合間から黒いキャミソールが見えて、その大きく開いた胸元に
昇り龍の紋
黄龍の紋が見え意味もなくドキリと胸が打った。
「私は黄龍。
龍は我が眷族。
四神の頂点に君臨し、四神を統べるもの。
お前は我が一族の敵、白虎だな
カイ」
そう問われて
俺は
ごくり
喉を鳴らした。



