通気口から飛び降りると、運よくそこは俺が一回目の侵入で使った男子トイレだった。
ついてるぜ―――
それにしても……
くっせぇな、マジで!
通気口は相変わらず薬品と下水の臭いが充満していて、鼻がおかしくなりそうだ。
そんな中、強いフルーツや花の香りに混じって僅かに覚えのある香りを感じた。
CherryBlossom
朔羅が居る―――
俺の鼻の良さを舐めんなよ。
それこそ犬並に嗅覚が鋭いんだぜ!
俺は扉に体を寄せると耳をそばだてた。
カチャっ
僅かだが独特の重くて渇いた金属音が聞こえる。
音だけじゃ判断できかねるが
恐らくワルサー社のデザートイーグル。
現在存在する拳銃の中でも最大の威力を発する拳銃だ。
なんつぅもん持ってんだよ!朔羅っ!!!



