「勘弁してくれっ!!
俺は犬より猫派なんやーーー!!」
俺は何とかドーベルマンの攻撃を避けると、近くの焼却炉に飛び乗った。
一段高いところから見下ろすドーベルマンたちはいつの間にか五匹ほど集まってきて、
ごくり
俺は喉を鳴らした。
マジで犬が嫌いになりそうだ。
ワンッ!!!!
ドーベルマンが吠えて
こうなったら最後の手段だ―――
俺は覚悟を決めると、ゆっくりと焼却炉の天井に手をついた。
秘儀!
「黙れ。
群れのボスは俺だ。
下がれ」
低く言って睨み渡すとドーベルマンたちは急に静かになって
クゥン、クゥン……
小さな声を漏らし首を項垂れる。
うっそ。こんなんで静かになっちまったよ……大丈夫かぁ?とちょっと別の心配をしながらもすぐに
よっしゃ。
俺は小さくガッツポーズ。
冗談で言ったことがマジで効いたな。
ま、何だっていい。今のうちっ!とばかりに俺は通気口の入口に向かった。
腕時計を確認すると
夜の21:32:17
「よしっ」
通気口の入口から入って、またも匍匐前進の要領で這っていき、覚えている道を戻り
21:35:14
これ以上は無理、と言うところで適当な出入り口を見つけて通気口から飛び降りると
僅差で赤外線のレーザーが俺の頭上を通り抜けて行った。
ジャスト3分。
間に合ったぜ!
侵入成功だ。



